目に見えない電波を使っているので、どこまでも推論なんですが・・・。
今のドローン用プロポが使用している電波は2.4GHz帯といってUHF帯に属し、その電波の伝播特性は、電波、周波数が高くなるにつれ、光のように直進性が強くなり、障害物の裏側に電波が届かない影が出来る。
基本的にはドローンなどのラジコンは機体を見ながら操縦するので問題は少ないと考えられてきた。しかし原理的には、電波の届かないデッドポイント(不感地帯)は、少し前までの主流であったVHF帯と比較べると多くなる。
加えてFPVによる自由な飛行は、機体を見ながら操作するのではなく、機体の目線で操作するため、機体の受信アンテナの位置とプロポの送信アンテナの位置を目視により確認しながら飛行するものではないため、そこから逸脱するケースがおこる。
また、WIFIなどの電波が飛び交う市街地では、混信などによるトラブルも発生する可能性が高く、郊外で電柱や電波塔、車の無線などによる混信障害にも注意が必要となる。
プロポの耐用年数は人によって考え方が異なるものの、おおよそ6年余りという。
ラジコンの電子機器の寿命は「墜落」という形で現れ、プロポは墜落するまで使うのではなく、自分で決めた耐用年数が過ぎたら新しいものに移行することが望まれる。いずれにしても2.4GHz帯を有効に、かつ安全に使っていくため、メーカーの技術開発もさることながら、ユーザーの知識と使用方法もポイントとなる。
◆使用方法のポイント
送信機と機体をつなぐ2.4GHz帯は直進性が強いので、飛行の際は機体とアンテナを結ぶ線に対して直角になるように向けるのが理想的。
機体が操縦者の背後に回るなどした場合には機体に電波が届くように操縦者も振り返ってプロポを機体に向ける。
自分の真上で飛行させる際はアンテナが上を向くようにする
バーチカルアンテナは、上方向は水平方向に比べて、非常に電波の届く範囲が限られるので、注意が必要。
特に狭い場所から真上に機体を上げる時やそのような状況は、電波は伝わりにくい。
WIFIなどの電波が飛び交う市街地や車の無線などによって、混信によるトラブルが発生する可能性がある。
市街地のビルの屋上や郊外にある山の中腹などの設置された携帯電話の基地局などは感度干渉を起こす原因となる。
原因不明によるノーコンや墜落がおきそうになったら、ラジコンの電子機器の寿命も考慮し、新しいものに移行する。